北海道も春になり
息子もこの季節にちょうど
歩けるようになって
行動範囲が広がっています
起きている時間も増えたので
つまりブログが書けない(笑)
でもとにかく楽しい子です
昨日は大相撲春場所
横綱稀勢の里の優勝を
オンタイムで観せていただきました
先場所から横綱に昇進が決まり
今場所は負けなしでしたが
まさかまさかの日馬富士との対決で
肩の大けが
もう優勝は無理だと
誰もが諦めているようでした
その中で最終日に
照ノ富士を二回も負かして優勝!!
もうこの奇跡に
日本中が驚きと感動を
得ていたのではないでしょうか
今日もヤフーニュースも
稀勢の里関一色です
私も嫁いでから夕方に
テレビを観れる環境にあり
相撲が面白くなって
毎回息子がびっくりするくらい
キャーキャー言いながら
応援しています
こんな短い期間で
相撲ファンになった私ですが
稀勢の里の相撲を見ながら
様々な思いが湧いていました
これまでメディアや解説者の
説明を聞きながら
この技はこうなんだ
今のはそういうことなんだ
と勉強していましたから
稀勢の里は気が弱いとか肝心な所で勝てない
なんて散々聞いていましたので
そのような先入観で彼をみていたと思います
ですが先場所の横綱昇進が決まって
メディアは一変して
「努力の横綱稀勢の里」という流れに(笑)
その中で私もどれだけ彼が
地道に努力をしてきたのかが
次第にわかってくると
これがまた深い尊敬に変わりました
何よりもやはりすごいなぁと思うのは
ご両親の彼を静かに見守り信じ続ける力と
彼の人間性でしょうね
あのようなケガの中で
ひたすら自分を信じて闘い続ける
これはやりたくても出来ない
この忍耐力と継続の先に
築かれた自信なのでしょうね
破れた照ノ富士でしたが
破れて本当に良かった
残り三日目にどうしても
勝ちたかったのでしょう
大関へ復帰のかかっていた琴奨菊と
対戦でズルい勝ち方をして
観客も相撲関係者からも総ブーイングでした
ただ私が照ノ富士が負けて
良かったと感じたのは
彼も本当に努力しケガをして
これまで稽古に励んでいたはず
その彼がこのようなやり方で優勝しても
誰も彼を祝福できないでしょう
彼だって今日まで
稽古に稽古に稽古を重ねてきた
自分を裏切ることになった
そんなんじゃあまりにも虚しい
そんな優勝なら一生
人から軽蔑される力士に
なってしまったでしょうから
本当に負けて良かった
そして稀勢の里の優勝で
彼の未熟さは揉み消され
彼に一からやり直すチャンスが
また与えらたのだと思います
本当に次はまた頑張って欲しいですね
けれど稀勢の里の優勝が
ここまで感動のストーリーになったのは
この照ノ富士が相手だったことが大きいですね
だから照ノ富士も立派です
稀勢の里が日馬富士との対戦で
ケガをしたのも完璧な
シナリオだなぁと思いました
横綱である日馬富士だから
このことを同じ立場で
受け止めることができたのだと思います
ほかの力士なら
会場やメディアの報道に
心が折れる可能性もありました
結局このケガがドラマを生み
憎まれ役の照ノ富士が居て
稀勢の里がどれほどの
精神力の持ち主かが証明された
歴史的な瞬間になりました
不屈の精神は
目的を達成するには
最も重要なもの
今回自分を信じることが
どういうことなのかを
本当に学びました
そのためにはやはり継続の力がありますね
なんども名前を挙げて
申し訳ないのですが
照ノ富士は自分を信じられなかった
だからズルをして
勝とうとされたのじゃないかな
私の話ですが
小学生のある年学校で
クリスマスのパーティを開くことになりました
それで皆でプレゼントを一つ持ち寄り
交換をすることになったのです
その時私は何を持っていけばいいか分からず
一人で困ったなぁと考えていて
ようやく前日の夜に母に話したのです
母は慌てて それならと
たくさん折り紙を折って
「これを持って行ったらいいよ」と言って
色々な形に折った折り紙を渡されました
私はこれで誰が喜ぶんだろう…と思いながら
折角母が作ってくれたので
翌日渋々それを持って学校に行きました
そしてプレゼント交換の時間になり
みんなで輪になって音楽が流れて
それぞれの子が持ってきた
プレゼントを回したのです
音楽が止まったら
その時自分のところに回ってきた
プレゼントが自分に当たるという流れ
そこにはひときわ素敵な箱がありました
それはお母さんもマメで
何でも上手に作る女の子が
持ってきたものでした
私はきっとそれはとっても素敵な物だろう
と思い何が何でもその箱が
自分に当たるように願いました
それで何回か自分の手の中に
その箱が流れてくるのですが
音楽がまだ流れているので
隣の子に回さなくてはなりません
そうこうして3回目くらい
私はこのままでは自分の物にならないって思い
その箱欲しさに自分のところで
止めてしまったのです
音楽が止まるまでは
プレゼントは隣に回さなくてはならないから
みんなあれ?おかしいなってなって
私がその一番素敵な箱を
(多分クラス中そのプレゼントを欲しかったのです)
抱えてプレゼントを止めたものだから
それに気づいた
クラスの中心的な女の子たちに
ものすごく批判されてしまいました
私も恥ずかしくなり
女の子たちから言われて怖かったし
それでまたプレゼントを回すのですが
そこで音楽が止まりました
結局何を自分はもらったかは
覚えていないけど
その一番素敵なプレゼントは
別の子に当たり
私の折り紙がたくさん入った箱は
なんと先ほど私を批判した
そのクラスの中心的な女の子のリーダーに
当たりました
もうバツが悪いったらない
その子が箱を開けると
「ちょっとこれ何なの?」と
ゴミでも渡されたような顔をされてしまいました
自分でも折り紙じゃあ仕方ないよね
と思いながらも
私は当時まだまだ日本の感覚が
よく分からない頃でしたし
母も少し変わっていたので(笑)
こういう時に気の利いた物が
親にも分からない
こんなイベントは本当に
私には憂鬱だったのを覚えています
それで私は穴があったら入りたい
心境だったのですが
その後よく数えたら
音楽は私がズルをしなければ
その一番素敵なプレゼントが
私のところに当たって終わっていた
ということを知りました
これは大きな学びになり
幼心に深く焼きついています
ズルをすると結局失ってしまう
どんなに欲しくても
誠実で在らなければならないと
だからでしょうね
照ノ富士の相撲を観た時に
思わず神様にお祈りしました
これでは彼にとってダメです
彼のためにも彼が優勝してはいけないと
このような勝利ではいけないと
この時に稀勢の里関が勝てるとは
思えませんでしたが
誰であれ優勝は心から祝福したいものです
照ノ富士には本当に
心から晴れやかに
いつか必ず優勝していただきたい
それだけ彼の良心が
それを許す相撲を取ってほしいものです
人間の努力や苦労というのは
自分自身の誠実さを証明するために
あるのだと私は思っています
そしてそれを人は見ている
自分もそれを自分に見ている
だからきっと誠実な者をみると
人は心を打たれるのでしょうね
最後に
優勝した稀勢の里関のインタビューで
「今何がしたいですか?」との質問に
彼は「稽古でしょうかね」と答えました
すごいですね(笑)
稀勢の里らしい答えでした
稀勢の里も
「見えない力がはたらいていた」
と言われましたが
人間は必ず誠実に生き努力するなら
どのような状態でも
神に祝福されるのだと
証明されたと思いました
私があえてここに
どんな言葉を並べても
あの感動は表現できませんが
本当に素晴らしいものを見せていただきました
ありがとうございます