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牛飼いの結婚



vol.00410 生命関わる立場から…


2017年6月21日
その日は私にとって憂鬱な日でした

中国にて犬肉祭りという催しが
今年も行われたかどうか
気掛かりだったのです

そして今朝方
それは開催されてしまったと
ニュースを見て
本当に悲しい気持ちでした

犬肉を食べるかどうかというのは
牛肉、豚肉、鶏肉…
それと同じことです
イルカや鯨は知能が高いから漁を反対するとか
じゃあ秋刀魚はいいんですか?
という問いと同じで
単に犬はかわいいからという気持ちだけで
このお祭りの開催を中止してほしいと
思っていたわけではありません

犬に恐怖心を与えることで
アドレナリンが分泌されて
肉の味が良くなると信じられており
無意味に犬たちを虐待してから
調理するそうです
私はこのやり方には猛烈に反対しています

この話をすると
私は動物愛護の人だから
肉を食べない人だからと思われてしまいます

けれど中国、広西チワン族自治区玉林市(ユーリン市)で毎年6月に行われている犬肉とライチを食べる「ライチ犬肉祭(狗肉節)」はあまりにも生命に対する敬意がないと感じます

中国国内でも反対の声が寄せらており
海外からもこの悲惨な催しの中止を求める署名活動が行われました
そして遂に今年中国政府は
一時的に犬肉の販売を中止すると
発表したのですが
残念ながら何かしらの話し合いの元
2017年も犬肉祭りは開催されたようです

犬肉を食べる文化もあり
海外から反対する立場にはないと
考えられていましたが
実際にこの残虐な祭りは
単に犬肉業者が野良犬や飼い犬を盗んで
利益を得るために
2010年頃から行われているそうです

犬たちはぎゅうぎゅう詰の籠に入れられ
生きたまま皮を剥がされたり
吊るし上げられ焼かれ
煮たった鍋に入れられるというもの

この犬たちを助けようと
活動されている中国人の女性や
世界各地から助けるために
人が来ていますが

お酒と肉を求めて
人は集まります

せめてやり方を変えてほしい
犬たちを傷つけるのではなく
犬たちに感謝をもって
その命をいただいてほしい
これが私の願いです


このようなニュースを知り
これまで私は自分がお肉を食べない
ベジタリアンになれば解決すると
信じてきました

けれど現実には
人には養う家族があり
生きるためにお金を必要とします
それが苦しければそして辛ければ
何を奪ってでも生きようとするものです

この現実が変わらない限り
社会にあるたくさんの悲しい出来事は
なくならないのだと思います
だからまずは愛を高め愛を広げること
それが何よりも力になると信じています



私は出来ることなら
ずっといちばん
目を背けていたかったのは
動物を生業とする人生でした

でも皮肉にも
勇敢にも(笑)
私はこの道に導かれました

そして おかげさまで
本当に大切なことは何なのかを
知ることが出来ているのだと思います

これも主人のおかげです

主人はこんなことを言っていました

ある日私が
テレビに出ていたある女優さんを見ていました
彼女はとても明るく
「私は物事をすぐに忘れるんです
あまりクヨクヨしない性格なんです」
という話をしていたので
私は思わず
「羨ましいよ 私も彼女みたいになりたいな
嫌なことがあってもすぐに忘れて切り替えられたらいいのに、私考え過ぎるからね」
と少し情けなくなって言いました

すると主人は
「内容にもよるよね。
生命に関わる仕事をすると
そうもいかないこともあるよ。
自分の生活が牛たちの犠牲の上にあって
その死の重さに罪の意識を感じずにはいられない日もあるよ。
生かしてやれなくて、
自分の決断で死なせる時なんてね
本当は眠れなくなる日がある
そいつの前で涙を見せちゃいけないって決めてる
けど、何日かは落ち込むよね
物凄く切なくなって悲しみが襲ってくるからさ
やっぱりそういう時にはなかなか気持ちを切り替えられないものだよ」
と。

主人は私の神様だと思います
こんなことを言ってくれると
私の罪悪感も悲しみも
それはいいんだと思え救われます

だから牛飼いの立場から
私は動物の命をいただくことが
悪だとは思えなくなりました
その代わりに
感謝をして生きようと
ひたすら私も自らを与える者になろうと
決意できるのです

今日またブログを
書こうと思ったのは
それが私にとってやはり
大切ことだと思ったからでした

一つには
ブログをずっと読んでくれている
離れた友人と久しぶりに会い
彼女がブログの記事の話をしてくれた時
こうして私は彼女と繋がっていたんだと
本当に嬉しかったです

私にとって友人との繋がりは
私の生きる力になり励みです
人生を彩る天使みたいです

そしてもう一つは
このブログを書くことで
動物たちの何かの力になれるかもしれない
と思ったのでした

私には今書くことしか出来ません
けれど酪農家という
生命に関わる立場から
真なる生き方を伝えることが
出来るかもしれません

そしてもし私の記事を
読まれた方が
同じ葛藤や迷いの中にあって
少しでもまた希望を持てることがあれば
これ以上に嬉しいことはありません

これは自分だけの
自分のための人生だと思ってきましたが
私の人生が本当に神様に与えらたものなら
このすべてをかけて
神様が私を使って下さるかもしれません
神様の愛が地上に流れるなら
それはすべての生命がいちばん必要としているものですから何よりの力になると思っています

私の生命も与えられたものです
ですから充分にその役割を担えるように
ママ業の傍らで
世界の平和に🕊
少しでも貢献したいと
願っています💕

『牛飼いの結婚』ブログ
いつも読んで下さりありがとうございます
皆様との繋がりが私の気持ちを強めてくれます
by Prema_milk | 2017-06-24 09:48
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出会った彼は牛飼い。2014年からはじまった北海道での牧場生活の日々をつづります。動物とわたしと家族の物語♡

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